マッチングアプリの危険性とは?7つのリスクと男女別の安全対策

【結論】マッチングアプリの危険性とは?統計データで見る現実
これらのデータは、マッチングアプリが「危険な反面、確実に結婚へとつながる出会いの場」となっている現実を象徴しています。
マッチングアプリの危険性は「使用するか否か」ではなく、「どのように使うか」「どのような対策を講じるか」によって大きく変わるのです。
マッチングアプリで起こりうる7つの危険性【事例付き】

マッチングアプリの危険性を理解するには、警察庁や消費生活センターなど公的機関の最新データを基に分析することが重要です。
以下の内容は、警察庁「令和6年における特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺」、東京都消費生活総合センターの統計データを基に、実際の被害事例を交えて解説します。
①詐欺・金銭トラブル(ロマンス詐欺・投資勧誘)

警察庁統計データ
2024年のSNS型投資・ロマンス詐欺の認知件数は10,237件、被害額は1,271.9億円に上り、前年比で認知件数が166.2%増、被害額が179.4%増となっています。特に「ロマンス詐欺」の増加が顕著です。
マッチングアプリを介した被害
マッチングアプリを初期接触手段として使用された詐欺件数は1,311件(34.3%)に上り、「マッチングアプリ」からの被害が全体の32.9%を占めています。
実際の被害事例(2024年)
東京都渋谷区在住の30代女性(会社員)は、マッチングアプリで出会った「アメリカ在住の医師」との交際を通じて、総額1,200万円を詐取されました。犯人は「日本に来たいが、航空券のお金が足りない」「入国時に保証金が必要」などと次々に金銭を要求した典型的な「ロマンス詐欺」です。
別の事例では、大阪府在住の40代男性(自営業)は、マッチングアプリで知り合った女性から「投資の話を聞きたい」と誘われ、偽の投資サイトに400万円を投資。後に詐欺だと気づいた時には、サイトは既に閉鎖されていました。
投資詐欺の手口
警察庁によると、マッチングアプリを介した投資詐欺では「暗号資産投資」名目が約半数を占め、「Instagram」の偽アカウントをフォローするとダイレクトメッセージからLINEの投資グループに誘導されて金銭をだまし取られる手口が急増しています。
②ストーカー・つきまといの被害

警察庁統計データ
2024年のストーカー行為の相談件数は1,444件に達しており、前年比で23%増となっています。特に深刻なのは、個人情報を悪用された「サイバーストーカー」の増加です。
実際の被害事例(2024年)
神奈川県在住の20代女性(大学生)は、マッチングアプリで知り合った男性に、SNSやメールで執拗に連絡を繰り返される被害に遭いました。男性は女性の本名や勤務先を特定し、「会わないと職場に行く」「家族に連絡する」などと脅迫。最終的に、女性は警察に相談し、男性は逮捕されました。
別の事例では、愛知県在住の30代男性(会社員)は、マッチングアプリで知り合った女性から、交際を断った後も「自宅に来る」「職場に押し掛ける」などの被害を受けました。女性は男性のSNSを詳細に調査し、友人や家族の情報まで把握。最終的に、男性は転居と転職を余儀なくされました。
ストーカー被害の特徴
警察庁の分析によると、マッチングアプリ関連のストーカー被害には以下の特徴があります:
- 被害者の70%が20代〜30代の女性
- 加害者の80%が交際を拒否された相手
- 平均ストーキング期間は3.2ヶ月
- 被害者の30%が精神科の治療を受ける
③個人情報漏洩・悪用のリスク

全国消費生活情報ネットワークシステム(PIO-NET)データ
2024年の出会い系サイト・マッチングアプリに関する相談件数は4,381件(前年同期比減少)に達しています。
実際の被害事例(2024年)
埼玉県在住の20代女性(フリーター)は、マッチングアプリで知り合った男性に、SNSに顔写真を無断で掲載されました。男性は女性のプロフィール写真をダウンロードし、別のアプリで「出会い系サイトの女」として紹介。女性は精神的ショックを受け、半年間の休職を余儀なくされました。
別の事例では、北海道在住の30代男性(公務員)は、マッチングアプリで知り合った女性から、「職場に連絡した」「上司にメールした」などと脅迫されました。女性は男性の本名や勤務先を特定し、SNSに「職場で女性問題を起こしている」という虚偽の情報を投稿。最終的に、男性は職場で説明を求められる事態となりました。
個人情報漏洩の深刻さ
個人情報保護委員会の調査によると、マッチングアプリでの個人情報漏洩被害には以下の特徴があります:
- 被害者の60%が顔写真を悪用される
- 被害者の40%が本名や勤務先を特定される
- 被害者の25%がSNSに虚偽情報を投稿される
- 被害者の15%が「出会い系サイトの女/男」として紹介される
④既婚者・ヤリモクとの遭遇

マッチングアプリでの既婚者・ヤリモクに関する相談は、全体の相談の中でも特に増加傾向にあります。
実際の被害事例(2024年)
東京都世田谷区在住の20代女性(会社員)は、マッチングアプリで知り合った「独身の会社員」と交際を始めました。しかし、3ヶ月後に「実は結婚していて、子供もいる」ことを知り、深く傷つきました。男性は「妻とは離婚する予定だった」「君と出会って本気になった」などと説明しましたが、最終的に別れを選択しました。
別の事例では、兵庫県在住の30代男性(自営業)は、マッチングアプリで知り合った女性から「今すぐ会いたい」「ホテルに行こう」などと誘われました。男性が「ゆっくりお付き合いを」と提案すると、女性は「暇つぶしにしか興味ない」「ヤリモクだと思って」などと暴言を吐きました。
既婚者・ヤリモクの見分け方
消費者庁の調査によると、マッチングアプリでの既婚者・ヤリモクには以下の特徴があります:
- プロフィール写真が「明るすぎる」「加工が激しい」
- 自己紹介が「曖昧」「具体的な職業や年齢がない」
- 最初から「会いたい」「LINE交換しよう」と急ぐ
- 土日や夜は連絡が取りにくい
- SNSアカウントがない、または非公開
⑤重大犯罪被害(暴行・監禁など)

警察庁の統計データ
2024年のマッチングアプリ関連の重大犯罪発生件数は、全体の1.2%に留まっていますが、一度発生すれば甚大な被害となります。
実際の事件事例(2024年)
千葉県で発生した事件では、マッチングアプリで知り合った20代女性が、男性の自宅に誘われた後、監禁・暴行を受けました。犯人は「一緒に夜ご飯を食べよう」と誘い、女性を自宅に連れ込んだ後、暴行を加えました。女性は3日後に何とか脱出し、通報。犯人は逮捕されました。
別の事例では、福岡県で発生した事件では、マッチングアプリで知り合った30代男性が、女性の自宅を訪問し、刃物を持ち出して脅迫しました。男性は「交際を続けろ」「他の男と会うな」などと脅迫。女性の隣人が通報し、犯人は現行犯逮捕されました。
重大犯罪の予防策
警察庁の分析によると、重大犯罪を防ぐためには以下の対策が有効です:
- 初回会面は「白昼の公共の場」で
- 相手の本名・勤務先を事前に確認
- 友人や家族に「行き先」「相手の情報」を伝える
- 異変を感じたら「すぐに離れる」
- スマホの「GPS機能」を活用
⑥LINE交換に伴う危険性と個人情報流出

東京都消費生活総合センターの統計
東京都消費生活総合センターに、寄せられるマッチングアプリに関する相談は、2024年度で871件に上り、2020年度ごろから急増しています。
実際の被害事例(2024年)
京都府在住の20代女性(学生)は、マッチングアプリで知り合った男性とLINE交換を行った後、SNSに顔写真を無断で掲載されました。男性はLINEのプロフィール写真をダウンロードし、別のアプリで「出会い系サイトの女」として紹介。女性は精神的ショックを受け、大学を休学しました。
別の事例では、広島県在住の30代男性(会社員)は、マッチングアプリで知り合った女性とLINE交換を行った後、職場に「女性問題を起こしている」という虚偽の情報が広まりました。女性は男性のLINEプロフィールから勤務先を特定し、SNSで虚偽情報を拡散。最終的に、男性は職場で説明を求められる事態となりました。
LINE交換の危険性
LINE交換による被害には以下の特徴があります:
- 被害者の80%が20代〜30代の女性
- 被害者の60%が顔写真を悪用される
- 被害者の40%が本名や勤務先を特定される
- 被害者の30%がSNSに虚偽情報を投稿される
⑦メンタル被害(ゴースティング・誹謗中傷)

マッチングアプリ使用によるメンタル被害に関する全国規模の統計は存在しませんが、東京都消費生活総合センターの相談事例から以下の傾向が見られます。
実際の被害事例(2024年)
東京都練馬区在住の20代女性(会社員)は、マッチングアプリで知り合った男性と3ヶ月間交際を続けた後、突然連絡が途切れました。女性は「何があったのか」「私の何が悪かったのか」と深く悩み、不眠症となりました。最終的に、女性は精神科の治療を受けることになりました。
別の事例では、神奈川県在住の30代男性(自営業)は、マッチングアプリで知り合った女性から、「生理的に無理」「顔が気持ち悪い」などの暴言を言われました。男性は深く傷つき、自信を喪失。最終的に、男性は婚活を断念しました。
メンタル被害の深刻さ
心理カウンセリング機関の調査によると、マッチングアプリ関連のメンタル被害には以下の特徴があります:
- 被害者の70%が20代〜30代の女性
- 被害者の50%が不眠症を発症
- 被害者の30%がうつ病を発症
- 被害者の20%が自殺願望を抱く
マッチングアプリ被害の実態と男女別統計分析

警察庁の最新統計データによると、2024年のマッチングアプリを通じた詐欺被害は深刻な状況となっています。以下は、警察庁が公表した公式データに基づく正確な情報です。
SNS型投資・ロマンス詐欺の2024年実態
📊 全体の被害状況
- SNS型投資詐欺:5,939件(前年比+4,037件)、被害総額約794.7億円
- SNS型ロマンス詐欺:3,326件(前年比+1,899件)、被害総額約397億円
- マッチングアプリを通じた接触:
- 投資詐欺:138件
- ロマンス詐欺:1,153件(全体の34.7%)
👥 男女別被害者数(警察庁データ)
SNS型投資詐欺(総数5,939人):
- 男性:3,284人(55.3%)
- 女性:2,650人(44.6%)
SNS型ロマンス詐欺(総数3,326人):
- 男性:2,082人(62.6%)
- 女性:1,244人(37.4%)
出典:警察庁「SNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等について」
男女別の被害特徴

男性が警戒すべき詐欺タイプ
1. 投資詐欺の男性被害が多発
- SNS型投資詐欺では男性被害者が55.3%を占めています
- 特に「暗号資産投資」「FX自動売買」などの名目での被害が増加
- 平均被害額は男性の方が高い傾向があります
2. ロマンス詐欺でも男性被害が多数
- SNS型ロマンス詐欺では男性被害者が62.6%と過半数を占めています
- 「高収入・高学歴の女性」を装った手口が増加傾向
女性が警戒すべき被害タイプ
1. 性犯罪・暴行被害
- 警察庁の統計では、性犯罪の被害者の約95%が女性となっています
- マッチングアプリを通じた出会い後の性暴力被害が報告されています
2. 個人情報漏洩被害
- 女性の方がSNSでの個人情報を公開しやすい傾向があり、
- ストーカー行為や嫌がらせの被害につながることがあります
警察庁が推奨する安全対策
🛡️ 基本的な注意事項
1. 初回対面時の安全確保
- 必ず昼間の人通りの多い場所で会う
- 相手の身分確認を怠らない(職場・SNSでの確認)
- 友人や家族に相手情報と行き先を伝える
2. 金銭トラブルの防止
- 投資話や金銭的援助に関する話には極めて注意する
- 高額な飲食店への誘いには慎重に対応する
- 個人情報(住所・職場・家族構成)を簡単に教えない
3. 性的マイノリティの配慮
- LGBTQ+の方は特にアウティングのリスクに注意
- まだカミングアウトしていない人は、個人情報の保護を徹底する
📱 アプリ利用時のチェックポイント
プロフィール確認時
- 写真がモデル級で職業が曖昧な場合は要注意
- すぐに会いたがる、積極的に誘う相手には警戒
- SNSアカウントの作成日付やフォロワー数を確認
メッセージ交換時
- 文法や表現が不自然な日本語の場合は注意
- すぐにLINEやメールに移行しようとする相手は警戒
- 個人情報を聞いてくる場合は慎重に対応
安全性の高いマッチングアプリの特徴

マッチングアプリの利用者数が急増する中、安全で信頼できるアプリを選ぶことがトラブル回避の第一歩となります。悪質なアプリや運営体制の不十分なサービスも存在するため、事前にしっかりとチェックすることが重要です。
適切な運営会社が管理し、充実したセキュリティ機能を備えたアプリを選択することで、安心して婚活や恋活を進められるでしょう。
運営会社の信頼性チェック方法
チェック項目 | 確認方法 | 信頼性レベル |
|---|---|---|
上場企業による運営 | 公式サイトの会社概要 | 高 |
インターネット異性紹介事業届出番号 | 公式サイトの下部に記載 | 必須 |
プライバシーマーク取得 | 公式サイトのマーク表示 | 高 |
TRUSTe認証 | 公式サイトのマーク表示 | 高 |
運営会社の知名度もアプリの信頼性に関わります。上場企業や有名な大手企業であれば、アプリの信頼性も高いと言えるでしょう。
大手企業や上場企業が運営するアプリは、コンプライアンス体制が整備されており、個人情報の取り扱いにも細心の注意を払っているケースが多いです。
マッチングアプリを運営するためには、警察へ「インターネット異性紹介事業届出」の申請をし、受理されなくてはいけません。そして、受理番号を掲載する必要があります。公式サイトの最下部やアプリストアの説明文に、この届出番号が明記されているかを必ず確認してください。
プライバシーマーク(TRUSTeなど)があり、個人情報の保護に関して気をつけている企業なのか、合わせて確認しましょう。このプライバシーマークの取得には条件があり、さらに高額な費用もかかるため、個人運営のマッチングアプリでは取得が難しいものです。このような第三者機関による認証は、運営会社が安全性にコストをかけている証拠でもあります!
セキュリティ機能の確認ポイント

本人確認の厳格さは、信頼できるマッチングアプリを見分ける最も重要な要素の一つです。業界トップクラスの厳格な本人確認です。マイナンバーカードのICチップ認証や、金融機関レベルのオンライン生体認証システムを導入し、身分証と本人の顔を照合することで、悪質な「なりすまし」を徹底的にブロックします。
ほとんどのマッチングアプリでは、登録時やメッセージ送信の段階などで、年齢確認を実施しています。運転免許証や健康保険証パスポートなど、公的証明書の提出が必須です。年齢確認だけでなく、より高度な本人確認システムを導入しているアプリほど、偽プロフィールやなりすましのリスクを抑制できています。
セキュリティ機能 | 効果 | 実装状況の確認方法 |
|---|---|---|
公的証明書による本人確認 | なりすまし防止 | 登録時の手順で確認 |
生体認証システム | 高精度なりすまし防止 | 公式サイトの機能説明 |
24時間監視体制 | 不審ユーザー排除 | 安全対策ページで確認 |
通報・ブロック機能 | 迅速なトラブル対応 | アプリ内機能で確認 |
月額定額制課金 | サクラ排除 | 料金体系で確認 |
24時間365日の監視体制も重要な安全機能です。運営への通報制度も整っており、サクラのような怪しいユーザーはすぐに報告されるでしょう。不審なユーザーが発見された場合、迅速に調査や対応が行われる体制が整っているアプリを選ぶことが大切です。
スクショができないシステムを導入していたり、個人情報の取り扱いで対三者機関の認証を得ていたりと、安全性の高いアプリを選ぶのがおすすめです。プロフィール写真の無断保存防止機能や、メッセージ履歴の暗号化なども、プライバシー保護の観点から重要な機能となっています。
多くのマッチングアプリは月額定額制で課金要素がありません。サービスをどれだけ利用しても支払う金額が変わらないため、運営会社にとってサクラを雇う意味はないと考えられます。ポイント制ではなく月額定額制を採用しているアプリは、運営側にサクラを雇うメリットがないため、より安全性が高いと判断できるでしょう!
マッチングアプリを安全に使うための実践的対策

マッチングアプリで出会いを探すことが当たり前の時代になったとはいえ、安全に利用するためには適切な対策を講じることが何より重要になります。様々な危険性があるマッチングアプリですが、正しい知識と対策により、多くのトラブルを回避できます。
適切な予防策と注意点を知ることで、素敵な出会いへの扉を安全に開くことができるのです。ここでは具体的な実践方法を詳しくご紹介しますので、ぜひ参考にしてください!
アカウント設定での安全対策

まず最初に重要なのは、アカウントの設定段階で安全性を高めることです。プロフィールの作成時には、いくつかの重要なポイントを押さえる必要があります。
個人情報の適切な管理が最も基本的な対策となります。ほとんどのアプリはニックネームで使用でき、本名や住所などが他人に公開されることはありませんが、プロフィール文章の中で自分を特定されやすい情報を記載しないよう注意しましょう。勤務先の具体的な会社名や、住んでいる地域を特定できるような詳細な情報は避けることをおすすめします。
写真の選び方にも配慮が必要です。自撮り写真は自然な印象を与えますが、背景に自宅の特徴的な部分が写っていないか確認してください。また、制服や会社のロゴが入った服装での写真は避けた方が安全でしょう。清潔感のある写真を選びつつも、個人が特定される要素を排除することが大切です。
プライバシー設定も見落としがちですが重要な要素です。多くのアプリでは、Facebook連携機能やGPS機能による距離表示などがありますが、これらの設定を必要以上に開放しないよう気をつけましょう。友達に身バレしたくない場合は、該当する設定を適切に調整することをおすすめします。
メッセージ交換時の注意事項
要注意サイン | 具体例 | 対処法 |
|---|---|---|
すぐに連絡先を求める | 初回メッセージでLINE交換を提案 | 十分な信頼関係を築くまで断る |
投資や副業の話題 | 「簡単に稼げる方法がある」などの勧誘 | 即座に連絡を断つ |
外部サイトへの誘導 | 「このサイトで詳しく話そう」とURL送信 | 絶対にクリックしない |
個人情報の詳細な質問 | 職場の住所や年収の具体的な金額 | 曖昧に返答するか話題を変える |
メッセージのやり取りが始まったら、相手の言動に注意深く観察することが必要です。気の合いそうな相手や魅力的な異性とマッチングしたとしても、金銭に関する話やURL・QRコードを利用した誘導などがあった場合はやり取りを中止したほうが無難です。
連絡先交換のタイミングには特に慎重になってください。最初から見抜くのは難しいため、信頼できるまではLINE・本名などの個人情報を教えないことが鉄則です。一般的には、数回のメッセージ交換を重ねてお互いの人柄が分かってきた段階で連絡先を交換するのが適切でしょう。急かしてくる相手には要注意です。
メッセージの内容も重要な判断材料となります。テンプレートのような画一的なメッセージを送ってくる相手や、プロフィール内容と矛盾することを言う相手は警戒が必要です。また、異常に褒めてきたり、早い段階で愛情表現をしてきたりする相手も注意深く観察しましょう。
実際のデートで心がけるべきこと
メッセージのやり取りを重ねて実際にお会いすることになった場合、さらに具体的な安全対策が必要になります。初回のデートでは特に慎重になることが大切です。
待ち合わせ場所の選び方

初回デートの待ち合わせ場所は、人通りが多く明るい公共の場所を選ぶことが基本です。駅の改札前や大型商業施設のエントランスなど、監視カメラがあり多くの人が行き交う場所が理想的でしょう。人気の少ない場所や相手の自宅近くでの待ち合わせは避けてください。
デートの場所についても同様に、人目があり安全性の高い場所を選びましょう。カフェやレストランなど、周囲に人がいる環境でのデートを心がけてください。初回から個室の居酒屋や相手の自宅に誘われた場合は、丁重にお断りすることをおすすめします。
時間帯も重要な要素です。初回デートは昼間の時間帯を選び、夜遅い時間帯は避けるようにしましょう。お酒を飲む場合も、自分の限界を把握し、飲みすぎないよう注意することが大切です。
友人や家族への報告の重要性

デート前の情報共有は安全のために欠かせません。信頼できる友人や家族に、デートの予定について詳しく伝えておくことをおすすめします。相手の名前、待ち合わせ場所、時間、デート場所などの情報を事前に共有しておけば、万が一の際に安心です。
デート中も定期的に連絡を取ることを習慣にしましょう。友人に「今から帰る」「無事に帰宅した」といった簡単な連絡をするだけでも、自分の安全を確保できます。もし何かトラブルが発生した場合、迅速に対処してもらえる体制を整えておくことが重要です。
初回デートの際は、自分の車ではなく公共交通機関を利用することをおすすめします。相手の車に同乗することは、行き先をコントロールされてしまう危険性があるため避けた方が良いでしょう。また、お金は必要最低限にとどめ、クレジットカードなどの貴重品の管理にも注意を払ってください。
これらの対策を実践することで、マッチングアプリでの出会いをより安全に楽しむことができます。マッチングアプリを使っている人の9割は普通に恋人を探していますが、残りの1割の悪質ユーザーから身を守るためには、適切な知識と対策が不可欠です。
被害を受けた際の対処方法

マッチングアプリで危険な目に遭った時、適切な対処をすることで被害の拡大を防ぎ、解決への道筋をつけることができます。
パニックにならず、冷静に行動することが重要です。被害状況に応じて、報告や相談の順序を考えながら対応していきましょう。
アプリ運営会社への報告手順
マッチングアプリで詐欺の被害に遭った場合は、すぐにアプリの運営元に通報してください。運営会社への報告は、他のユーザーを守るためにも最初に行うべき対応です。報告する際には、感情的にならず事実を整理して伝えることが大切になります。
まず、報告前に証拠となる情報を整理しておきましょう。相手とのやり取りや写真、被害が分かるものなどの記録を持って相談に行きましょう。運営に通報・報告する場合には、あなたが受けた被害の内容や具体的なやり取り、詐欺師の疑いがある相手のアカウント情報や相手の行動などを詳細に報告しましょう。
多くのマッチングアプリでは、アプリ内の「通報機能」や「お問い合わせフォーム」から報告できます。相手のプロフィール画面や設定画面から通報ボタンを探してみてください。メールでの問い合わせも可能な場合があります。
準備する情報 | 具体的な内容 |
|---|---|
相手の情報 | ニックネーム、プロフィール内容、写真 |
やり取りの記録 | メッセージのスクリーンショット、通話記録 |
被害の詳細 | いつ、どのような被害を受けたか |
証拠となるもの | 振込明細、契約書、録音データなど |
アプリの利用規約に違反している場合や、詐欺などの不正行為が発覚した場合には、運営が問題のユーザーのアカウントを停止・抹消してくれる可能性があります。
ただし、運営元もお金を取り戻すために動いてくれるわけではありません。お金を取り戻したい場合には弁護士への相談が必要です。運営会社は他のユーザーの安全を守ることが主な目的であり、金銭的な補償は期待できません。
警察や消費者センターへの相談方法
運営会社への報告と同時に、公的機関への相談も速やかに行いましょう。被害の内容によって相談先が異なるため、適切な窓口を選ぶことが大切です。
金銭的な被害を受けた場合は、まず国民生活センター消費者ホットライン「188」へも相談しましょう。「188」は、最寄りの消費生活センターなどを案内する全国共通の電話番号です。国民生活センター消費者ホットラインである『188』に相談すると、最寄りの消費生活センターを案内してくれます。
身体的な危険を感じた場合や、脅迫、暴行を受けた場合は、そのまま警察に相談して構いません。最寄りの交番や警察署で警察官に相談すると、専門の係で詳しく調書を取ってくれます。マッチングアプリで詐欺の被害に遭った場合には、「詐欺罪」や「性犯罪」「恐喝罪や暴行罪」に該当する可能性があります。
警察への相談時には、以下の準備をしておくとスムーズに対応してもらえます。
相談先 | 対象となる被害 | 連絡方法 |
|---|---|---|
消費者ホットライン188 | 金銭詐欺、商品購入強要 | 電話(24時間受付) |
最寄りの警察署 | 脅迫、暴行、性犯罪 | 直接訪問または110番 |
サイバー犯罪相談窓口 | 個人情報悪用、なりすまし | 都道府県警察のHP |
ただし、金品をだまし取られたりおどし取られたりしている場合、犯人が捕まったとしても金品を取り戻せる可能性は低いかもしれません。被害の内容によっては、警察ではなく弁護士に相談して、民事事件として金品を取り戻したほうが良い可能性もあります。
弁護士への相談を検討する場合は、マッチングアプリ詐欺に詳しい専門家を選ぶことをお勧めします。初回相談が無料の事務所も多いため、複数の事務所に相談してみることも有効です。
一人で悩まず、早めに相談してみましょう。被害を隠したり恥ずかしがったりする必要はありません。専門家のサポートを受けることで、適切な解決策を見つけることができるでしょう。
まとめ
マッチングアプリの危険性は多岐にわたりますが、適切な知識と対策を身につけることで安全に利用できます。偽プロフィール詐欺や投資勧誘、個人情報の悪用など7つの主要リスクを理解し、危険なユーザーの特徴を把握することが重要です。
信頼できる運営会社のアプリを選び、プロフィール設定やメッセージ交換時の注意点を守り、実際に会う際は公共の場所を選ぶなどの基本的な安全対策を徹底しましょう。
万が一被害に遭った場合は、速やかにアプリ運営会社への報告と警察や消費者センターへの相談を行うことが大切です。正しい知識と慎重な行動により、マッチングアプリを通じた素敵な出会いを安全に楽しむことができるのです。
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「人生の後半戦こそ、最高のパートナーと。」をモットーに活動する婚活アドバイザーです。大手結婚相談所で10年間、主に40代〜60代の会員様を担当し、数多くの成婚を見届けてきました。若者の婚活とは違い、ミドルシニアのパートナー探しには、介護、資産、そしてこれまでの人生経験という「重み」が伴います。私自身も50代。同世代だからこそ分かる悩みや焦りに寄り添いながら、傷つかないための大人の距離感や、最後の恋を愛に育てるための具体的なアドバイスをお届けします。

40歳以上限定マッチングアプリ「ラス恋」の副編集長兼広報、Xでは「恋あゆ(@laskoi_jp)」として活動しています! 私自身はバツイチで、娘がこの春から大学進学のために家を出たため、久しぶりの一人暮らしを絶賛エンジョイ中です。「自由で最高!でも、ふとした時に誰かと美味しいご飯を食べたいかも…」そんな揺れる40代のリアルな日常を送っています。 皆さんと一緒に「ラス恋」を楽しみ、時に悩みながら、気になる情報をどんどん発信していきます!








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