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カテゴリー:ラス恋入門
ラス恋 運営事務局
執筆者ラス恋 運営事務局
2026年10月28日

60代の再婚の実態|再婚率・メリット・遺族年金など注意点を解説

60代の再婚の実態|再婚率・メリット・遺族年金など注意点を解説

60代の再婚は珍しいことではなく、配偶者と死別・離別した60代前半の男性は1年に1,000人あたり約8人、女性は約2.5人が再婚しています(2020年)。一方で60代の再婚には、遺族年金・相続・子どもへの説明という、若いころの結婚にはなかった準備が加わります。この記事では、公的統計で見る60代の再婚の実態、メリットと注意点、法律婚と事実婚の違い、子どもへの伝え方と出会い方を、ラス恋で出会った60代の実話とあわせて紹介します。

※ラス恋は当メディアの運営会社が提供するサービスです。

60代の再婚は珍しくない?統計で見る実態

60代の再婚は珍しくありません。2023年に再婚した60代は男性約5,200人・女性約2,800人で、70歳以上の再婚もこの20年あまりで大きく増えています(国立社会保障・人口問題研究所)。

約4組に1組 結婚した夫婦のうち、どちらか・両方が再婚(2025年・全年代)
約3倍 死別・離別した60代前半の再婚率(男性÷女性・2020年)
約2倍 70歳以上で再婚した男性(2000年→2023年)

結婚する夫婦の約4組に1組は再婚(全年代)

2025年に結婚した48万9,158組のうち、夫か妻のどちらか、または両方が再婚だったのは11万6,390組。23.8%、約4組に1組です(厚生労働省「人口動態統計」令和7年確定数)。

これは20代から高齢者まで含めた全年代の数字で、60代だけの割合ではありません。それでも「再婚は特別なこと」という見方が、いまの結婚の実態と合わなくなっていることはわかります。

60代前半の再婚率は男性が女性の約3倍

配偶者と死別・離別した人のうち、1年間に再婚した人の割合を「再婚率」と呼びます。2020年の60〜64歳では、男性が1,000人あたり7.97人、女性が2.51人でした(国立社会保障・人口問題研究所「人口統計資料集2025」表6-10)。

年齢(2020年)男性女性
60〜64歳7.97人2.51人
65〜69歳4.19人1.22人
70歳以上1.29人0.17人

※死別・離別した人1,000人あたり、1年間に再婚した人数。

人数で見ても、2023年に再婚した60代は男性5,221人(60〜64歳3,282人・65〜69歳1,939人)、女性2,826人(1,891人・935人)と、男性が多くなっています(同 表6-5)。

ただし女性の再婚は増えてきています。60〜64歳の女性の再婚率は、1990年の0.77人から2020年には2.51人と、30年で約3倍になりました。70歳以上で再婚した人も、2000年から2023年で男性は1,332人から2,694人、女性は386人から1,337人に増えています。

再婚を考えうる人も少なくありません。2020年の国勢調査では、配偶者と死別・離別した60代は男性約70万人、女性約144万人でした(同 表6-22から計算)。

60代のパートナー探し完全ガイド|出会いの場5つとコツ・地域別の特徴 60代で結婚・再婚する人の割合の推移と、地域別の出会い方

背景にある「ひとり暮らしの増加」と寂しさ

60代以降の再婚を考える背景には、ひとり暮らしの増加があります。65歳以上でひとり暮らしをしている人の割合は、1980年の男性4.3%・女性11.2%から、2020年には男性15.0%・女性22.1%に上がりました。2050年には男性26.1%・女性29.3%になる見込みです(内閣府「令和7年版高齢社会白書」)。

ラス恋・ラス婚研究所が40〜80代のラス恋ユーザー1,365人に聞いた調査(2026年5月)では、95.5%が日常のどこかで寂しさを感じると答えました。「気軽に連絡できる相手がいない」と答えたのは男性44.6%、女性25.7%で、男性が女性の1.7倍です。60代だけの数字ではありませんが、話し相手がいないことに悩むのは男性に多い傾向が見えます。

60代で再婚するメリット4つ

60代で再婚するメリットは、心の支えができる・生活に張りが出る・生活費を分け合える・万一のときに頼れる人がいるの4つです。

精神的な支え・孤独感の解消

いちばん大きいのは、日々の話し相手ができることです。朝の「おはよう」や、その日あったことを話せる相手がいるだけで、ひとりの時間の重さは変わります。

ラス恋・ラス婚研究所が40〜80代のラス恋ユーザー1,589人に聞いた調査(2026年9月)では、「恋は健康寿命を延ばす」と考える人が、未婚の人で87.2%、離婚を経験した人で89.0%、配偶者と死別した人では92.8%でした。60代だけの数字ではありませんが、パートナーを亡くした経験のある人ほど、誰かと過ごす時間を大切に感じていることがうかがえます。

生活の活性化・前向きな変化

出会いをきっかけに、身だしなみに気を配る、外に出る日が増える、といった変化が生まれます。

同じ調査で、恋活・婚活を始めてから気持ちや生活にどんな変化があったかを聞くと(複数回答)、いちばん多かったのは「毎日が楽しくなった/気分が明るくなった」で42.9%でした。

経済面のメリット(生活費を分け合える)

一緒に暮らせば、家賃や光熱費、食費などを二人で分け合えます。ひとり暮らしを2つ続けるより、1つの世帯にまとめたほうが、固定費は抑えやすくなります。

ただし、いま遺族年金を受けている人は、再婚(事実婚を含む)でその年金を受け取る権利がなくなります。生活費が楽になるかどうかは、失う年金の額と合わせて考える必要があります。くわしくは「再婚前に確認したいお金と法律の話」の章で整理しています。

介護・万一のときの安心感

60代になると、急な体調の変化や入院が身近になります。救急のときの連絡先や、入院中の付き添い、退院後の暮らしなど、ひとりでは心細い場面で、そばにいる人の存在は大きな支えです。

もちろん、どちらか一方が支えるだけの関係では続きません。相手が倒れたときには自分が支える側になる、という前提で考えておくと、再婚後の暮らしを具体的に描きやすくなります。

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60代の再婚で注意すべきデメリット・リスク4つ

60代の再婚で気をつけたいのは、遺族年金・相続・介護・お金をねらった詐欺の4つです。とくに遺族年金と相続は、入籍するかどうかを決める前に確かめておきたいところです。

遺族年金を失う可能性がある(事実婚も対象)

亡くなった配偶者の遺族年金を受けている人は、再婚すると、その年金を受け取る権利がなくなります。日本年金機構の案内では、遺族基礎年金・遺族厚生年金とも、受ける権利がなくなる場合として「結婚したとき(内縁関係を含む)」が挙げられています。

「内縁関係を含む」とあるとおり、婚姻届を出さない事実婚でも同じ扱いです。権利がなくなったときは、遺族基礎年金は14日以内、遺族厚生年金は10日以内に「遺族年金失権届」を年金事務所などに出す必要があります(日本年金機構)。

遺族年金が暮らしの柱になっている人は、再婚後の家計がどう変わるかを先に計算しておくと安心です。

死別でバツイチになった人との再婚は難しい?死別経験者が語る恋愛事情 配偶者を亡くした人の気持ちと、再婚までの向き合い方

相続をめぐる家族間トラブル

婚姻届を出すと、再婚相手は相続人になります。配偶者は常に相続人で、子どもがいる場合の法定相続分は配偶者が2分の1、子どもが全員で2分の1です(国税庁)。

前の結婚の子どもから見ると、遺言などがなければ、親の財産の半分が再婚相手に渡ることになります。本人どうしは納得していても、亡くなったあとに子どもと再婚相手の間で話がまとまらない、ということが起こりえます。遺言書を残す、住まいの扱いを決めておくなど、前もってできる準備は「再婚前に確認したいお金と法律の話」の章で紹介しています。

介護負担の発生・健康リスク

60代で再婚すると、70代・80代の介護の時期を二人で迎えることになります。相手が先に介護を必要とすれば、自分が支える側になるかもしれません。

交際の段階から、介護が必要になったらどうするかを話しておくと、あとで行き違いが起きにくくなります。

✓介護について話しておきたいこと
住む場所:自宅で介護するか、施設を使うか
お金:介護保険のサービスや施設の費用を、どちらの貯えから出すか
家族:それぞれの子どもに、どこまで頼るか

金銭トラブル・ロマンス詐欺への警戒

出会いがオンラインに広がる一方で、恋愛感情につけこんでお金をだまし取るロマンス詐欺も増えています。2025年(令和7年)のSNS型ロマンス詐欺は5,645件、被害額は546.4億円で、前の年より件数が47.6%増えました(警察庁、確定値)。

会ったことのない相手から投資の話をされる、交際をちらつかせてお金を求められる、といった手口が典型です。具体的な見分け方は、次の記事にまとめています。

シニア婚活トラブル完全ガイド【2026最新】60代が知るべき危険と安全対策 60代をねらう詐欺の手口と、出会いの場ごとの安全対策
!こんなときは、再婚を急がずに
遺族年金が生活費の中心で、なくなったあとの家計をまだ考えていない
子どもと相続について一度も話していない
相手のお金や健康のことを、まだよく知らない
介護の方針について、二人で話せていない

熟年再婚で後悔した人の例は、再婚で失敗しない方法【体験談あり】や50代の結婚で後悔する人の割合と理由で紹介しています。

【比較表】法律婚・事実婚・通い婚/近居婚の違い

婚姻届を出す法律婚と、出さない事実婚・通い婚では、相続と税の扱いが大きく違います。一方で、いま受けている遺族年金は、事実婚でも受け取れなくなります。「籍を入れなければ年金は続く」わけではありません。

婚姻届を出さない派が6割(ラス恋・ラス婚研究所の調査)

ラス恋・ラス婚研究所が40〜80代のラス恋ユーザー1,671人に、これから望む関係の形を聞いたところ(2025年8月)、婚姻届を前提としない3つの形を選んだ人が合わせて62.5%でした。

望む関係の形割合
必要なときが来たら婚姻届も視野に入れる、別居のパートナー(恋人関係)31.4%
婚姻届は出さずに同居する事実婚15.7%
婚姻届も同居もしない、ゆるやかな恋人関係15.4%

※60代だけの数字ではありません。いちばん多い31.4%は、将来婚姻届を出す可能性も含んだ選択肢です。

入籍して一緒に暮らすことだけが再婚の形ではなく、時間をかけて関係を育てたいと考える人が多いことがわかります。

3つの結婚の形を「相続・年金・税・住まい」で比較

法律婚・事実婚・通い婚(近居婚)の違いを、公的機関の情報をもとに表にしました。通い婚・近居婚で婚姻届を出している場合は、法律婚と同じ扱いです。

※表は横にスクロールして見られます

項目法律婚(入籍)事実婚(入籍せず同居)通い婚・近居婚(入籍しない場合)
相続人になるか✓ なる(配偶者は常に相続人。子がいれば2分の1)✕ ならない(内縁の人は相続人に含まれない)✕ ならない
相続税の配偶者の税額軽減✓ 1億6,000万円まで、または法定相続分相当額までなら相続税がかからない(申告が必要)✕ 対象外とされる※✕ 対象外とされる※
いま受けている遺族年金✕ 受け取る権利がなくなる✕ 受け取る権利がなくなる(内縁関係を含む)△ 生活の実態によっては事実婚とみなされ、なくなることがある※
配偶者居住権✓ 条件を満たせば取得できる✕ 法律上の配偶者が対象※✕ 法律上の配偶者が対象※
住まい同居が多い(別居もできる)同居別々に暮らし、行き来する

出典:国税庁「相続人の範囲と法定相続分」「財産を相続したとき」、日本年金機構「遺族年金を受けている方が結婚や養子縁組などをしたとき」、法務省「残された配偶者の居住権を保護するための方策が新設されます」
※個別の扱いは状況によって変わります。年金は年金事務所、税は税務署、相続は弁護士・司法書士などに確認してください。

入籍しない自由を選ぶと、相続・税・住まいの法的な守りは弱くなります。そのぶんは、遺言書で財産を遺すなど、別の方法で補えます。どの形が合うかは二人の財産や家族、年金の状況で変わるので、この表を二人で見ながら話してみてください。

60代の結婚しないパートナー探し完全ガイド!事実婚・LAT・出会いを解説 入籍しない関係の形と、遺族年金・相続の扱いをくわしく比較

再婚前に確認したいお金と法律の話

再婚の形を決める前に確かめておきたいのは、年金・相続・二人の取り決めの3つです。とくに遺族年金は、再婚した時点で受け取る権利がなくなるため、後回しにすると家計に直接ひびきます。

遺族年金は再婚でどう変わるか

遺族年金には「遺族基礎年金」と「遺族厚生年金」があり、どちらも再婚(内縁関係を含む)で受け取る権利がなくなります。届け出の期限は、遺族基礎年金が14日以内、遺族厚生年金が10日以内です(日本年金機構)。

14日以内 遺族基礎年金の失権届
10日以内 遺族厚生年金の失権届

再婚後の家計は、それぞれの老齢年金と収入をもとに組み直すことになります。なくなる遺族年金の額と、二人で暮らすことで減る生活費を並べて、家計が成り立つかを二人で確かめておきます。

もう一つ、年の差がある再婚で話題になるのが加給年金です。日本年金機構によると、加給年金は、厚生年金に原則20年以上加入した人が老齢厚生年金を受け取れるようになった時点で、生計を維持している65歳未満の配偶者などがいる場合に加算されるものです。すでに年金を受け取り始めてから再婚した場合に対象になるかどうかは、加入期間などの条件で変わります。自分が当てはまるかどうかは、年金事務所で教えてもらえます。

相続と遺言—前の結婚の子どもとの調整

法律婚の場合、再婚相手は相続人になり、子どもがいれば法定相続分は配偶者が2分の1、子どもが全員で2分の1です(国税庁)。配偶者が相続した財産は、1億6,000万円まで、または法定相続分相当額までなら相続税がかかりません。この軽減を受けるには相続税の申告が必要です(国税庁)。

前の結婚の子どもの取り分をはっきりさせたいときは、遺言書で「誰に何を遺すか」を決めておく方法があります。

住まいについては、2020年4月から配偶者居住権という仕組みができました。亡くなった人の家に住んでいた配偶者が、一定の要件を満たせば、家賃の負担なくその家に住み続けられる権利です(法務省)。家の持ち主は子どもにしつつ、再婚相手が住み続けられるようにする、という分け方ができます。遺言や遺産分割がない場合でも、配偶者は最低6か月間は無償で住み続けられる「配偶者短期居住権」もあります(法務省)。

再婚相手の連れ子は、結婚しただけでは自分の相続人にならず、相続人にするには養子縁組が必要とされています。養子縁組をするかどうかは、相続全体に関わるので、専門家に相談しながら決めるのが確実です。

再婚前に二人で話し合っておきたいこと(住まい・お金・介護)

制度を確かめたら、あとは二人の取り決めです。口約束で終わらせず、メモでも書き残しておくと、子どもに説明するときにも役立ちます。

✓再婚前に決めておきたい3つのこと
住まい:どちらの家に住むか、持ち家の名義をどうするか、どちらかが亡くなったあと住み続けられるようにするか
お金:生活費の分け方、それぞれの貯えと年金額をどこまで伝え合うか、医療費・介護費の負担
介護:介護が必要になったら自宅か施設か、それぞれの子どもに何を頼むか

財産の取り決めを書面にする婚前契約や、財産の管理を家族に託す家族信託という方法もあります。使うかどうかは、弁護士・司法書士などに相談して決めるとよいでしょう。

※この章は制度の一般的な説明です。年金・相続・税の扱いは一人ひとりの状況で変わるため、具体的なことは年金事務所・税務署・弁護士や司法書士などの専門家に確認してください。

子どもや家族への伝え方—反対されたときの対処法

親の再婚にはっきり反対する子どもは多くありません。子ども世代が心配しやすいのは相続なので、気持ちを伝えるのと合わせて、財産をどうするかを具体的に話せると受け入れてもらいやすくなります。

親の再婚に「反対」は2.7%——子どもの心配の中心は相続

50歳以上向けマッチングアプリ「ゴエンズ」を運営するGoens株式会社が、50代・60代の独身の親を持つ20〜40代の550人に聞いた調査(2026年1月)では、親の再婚にはっきり「反対」と答えたのは2.7%でした。

一方で、親が入籍して再婚する場合に気になることとして、「相続や遺産分与の複雑化」が75.1%と多く挙がっています。親のパートナーの形としては、事実婚(39.3%)とお茶飲み友達(16.4%)を合わせて55.7%が「籍を入れない関係」を選び、法律婚は35.9%でした。

※他社による調査で、設問の文言は公表されていません。

子どもは親の幸せそのものに反対しているというより、「自分たちの相続がどうなるのかわからない」ことに不安を感じている、と読むことができます。

伝えるタイミングと順序

伝える時期は、「この人と一緒に生きていきたい」と思えた段階がひとつの目安です。ラス恋・ラス婚研究所が、子どもがいる40〜80代のラス恋ユーザー1,020人に聞いた調査(2025年8月)でも、まだ話していない人に「話すきっかけ」を聞くと、1位は「パートナーが見つかったら」で45.3%でした。2位は「子どもから聞かれたら」22.4%、3位は「婚姻届を出すタイミングで」16.8%です。

同じ調査で、マッチングアプリを使っていることを子どもと「話せる・話している」人は31.5%、「話したいが、話せずにいる」人は19.7%、「話したくない」人は48.8%でした。女性は「話せる・話している」が43.6%で、男性(23.5%)より多くなっています。

✓子どもに伝える順番の一例
1 交際が落ち着き、再婚を考え始めたら、いちばん話しやすい子どもに先に伝える
2 相手の人柄と一緒に、住まい・相続についての考えも話す
3 子どもの気持ちが整ってから、顔合わせの場をつくる

付き合い始めたばかりの段階で、すぐに報告する必要はありません。ただ、入籍まで考えるなら相続の話は避けて通れないので、どこかの段階で伝えることになります。

相続への不安を解消する具体策

子どもの心配が相続にあるなら、話の中心も「財産をどうするか」に置くと伝わりやすくなります。

✓子どもに具体的に話せる3つの準備
遺言書をつくる:誰に何を遺すかを書いておけば、「どうなるかわからない」状態がなくなる
住まいの扱いを決める:家の持ち主は子どもにしたうえで、配偶者居住権で再婚相手が住み続けられるようにする、という分け方もある
入籍の形を一緒に考える:法律婚にするか、事実婚や通い婚にするかで、相続の扱いが変わる

「あなたたちの取り分のことも考えている」と具体的に示せれば、子どもにとって親の再婚は心配の種ではなくなっていきます。制度のくわしい説明は「再婚前に確認したいお金と法律の話」の章にまとめています。

60代の出会い方—安全に始めるための実践ガイド

60代の出会い方は、マッチングアプリ・結婚相談所・知人の紹介の3つが中心です。どれを選ぶ場合も、本人確認があること、会う前にお金の話をしてくる相手を避けることが、安全に進めるための基本になります。

マッチングアプリ・結婚相談所・紹介の比較

3つの方法の違いを、費用・進め方・向いている人で比べました。

※表は横にスクロールして見られます

方法費用進め方向いている人
マッチングアプリ月額制が多い(ラス恋は女性無料、男性は月額4,500円〜)プロフィールを見て、メッセージで人柄を確かめてから会う自分のペースで、同年代の人を多く見てみたい人
結婚相談所入会金・月会費・成婚料などがかかる(相談所ごとに違う)担当者がお見合いの調整や相談に乗ってくれる一人で進めるのが不安で、結婚までの手助けがほしい人
知人・友人の紹介基本的にかからない共通の知り合いを通して会う身元のわかる相手と会いたい人(ただし紹介の数は限られる)

※ラス恋の料金はWeb版(クレジットカード決済)の価格です(2026年10月確認)。

アプリを使うなら、20〜30代と同じ場所で探すより、年齢層をしぼったアプリのほうが同世代と出会いやすくなります。60代向けのアプリの違いは、次の記事で比べています。

60代・熟年のマッチングアプリおすすめ6選|無料で安全にシニアが始められるアプリ【2026年】 同世代の多さ・安全性・料金で、60代が使いやすいアプリを比較

安全に使うためのチェックリスト

どの方法でも、次の5つを守ればロマンス詐欺や金銭トラブルの多くは避けられます。

✓安全に出会うための5つのチェック
お金の話:投資・借金・もうけ話をしてくる相手とは、会う前でもやりとりをやめる
本人確認:公的な証明書で年齢や本人を確かめているサービスを選ぶ
見守り:運営の監視や通報の仕組みがあるかを確かめる
会う場所:初めて会うのは昼間の、人目のある場所にする
個人情報:住所や口座のことは、信頼できるとわかるまで伝えない

ラス恋は40歳以上の独身者だけが登録でき、公的証明書による本人確認と24時間365日の監視を行っています。

初デートのすすめ方

初めて会うときは、昼間・短い時間・人の多い場所が基本です。カフェでお茶をするくらいなら1時間ほどで区切れるので、お互いに気負わずに済みます。

何度か会って打ち解けてきたら、少し遠出をするのもよい方法です。ラス恋・ラス婚研究所が40〜70代のラス恋ユーザー1,133人に聞いた調査(2025年7月)では、理想のデートの1位が「日帰り旅行やドライブなど、少し遠出するデート」で42.2%、60代男性では53.3%でした。

60代バナーD4(出会い方)

60代で出会ったふたりの実話(ラス恋ストーリー)

ラス恋で出会った60代のふたりの話を2組紹介します。1組はともに配偶者と死別、もう1組はともに離婚を経験したふたりです。2組とも入籍はまだですが、再婚や暮らし方について自分たちのペースで話し合っています。

ともに死別、61歳と59歳(東京都)|「どちらの家にいてもいいように」

Kさん(61歳・死別)× Sさん(59歳・死別)/東京都

Sさんは、子どもが2歳のときに夫を突然亡くし、家族の協力を得ながら一人で子育てをしてきました。子どもが20歳になったころ、自分の将来を考えてマッチングアプリを始め、テレビ番組でラス恋を知って登録。1か月もしないうちにKさんと出会いました。

相手に求めていたのは、「正直な人。これはマストでしたね。」とSさん。初めて会った日、Kさんは仕事の作業服のまま現れ、名刺を出して深くお辞儀をしたそうです。飾らない姿に、信頼できる人だと感じたといいます。

将来のことは「まだあまり考えていませんね」と話しつつ、ふたりの間では、もしこの先ずっと一緒にいることが決まったら「どちらの家にいてもいいようにしたいね」という話をしているそうです。

出典:ラス恋ストーリー Vol.27「最愛の人との突然の別れを乗り越えて。一人で歩き続けた私がようやく出会えた、誠実な彼との新たな一歩」(2025年12月12日)

ともに離婚、60歳と62歳(北海道)|籍は来年、しばらくは週末婚

Kさん(60歳・離婚)× Sさん(62歳・離婚)/北海道

離婚して8年ほどのKさんは、成人した娘が2人。「これから先も、きっと一人で生きていくんだろうな」と思いながら暮らしていました。離婚して20年近くになるSさんは、北海道の地震や大停電で心細さを感じ、「こういう時に支え合える、頼れるパートナーがいたらいいな」と思うようになったといいます。

いいねを送ったのはSさんから。毎日のやりとりを重ね、マッチングから1か月ちょっとで初めて会いました。同じ北海道でも車で4時間半ほど離れていましたが、Kさんは距離を気にせず会いに行ったそうです。

Kさんは「来年くらいには、籍を入れたいと思っています。」と話します。Sさんは今の地域で仕事を続けたいため、しばらくは週末婚のような形でそれぞれの場所で暮らし、数年後に一緒に暮らすことを二人で話しています。

出典:ラス恋ストーリー Vol.40「雪降る北海道で出会った運命のふたり。4時間以上の遠距離を超えて始まった人生最後の恋」(2026年5月29日)

2組に共通しているのは、入籍や同居を急がず、住まいや仕事のことを話し合いながら関係を育てていることです。配偶者を亡くした人の恋愛については、死別でバツイチになった人との再婚は難しい?死別経験者が語る恋愛事情でも紹介しています。

※体験談は個人の感想です。

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60代の再婚でよくある質問(FAQ)

Q60代で再婚する確率はどれくらいですか?
配偶者と死別・離別した60〜64歳のうち、1年間に再婚した人は男性で1,000人あたり7.97人、女性で2.51人でした(2020年、国立社会保障・人口問題研究所)。男性が女性の約3倍ですが、女性の再婚率もこの30年で約3倍に上がっています。
Q事実婚なら遺族年金はもらい続けられますか?
日本年金機構の案内では、遺族年金を受ける権利がなくなる場合として「結婚したとき(内縁関係を含む)」が挙げられています。婚姻届を出さない事実婚でも、受け取れなくなると考えておく必要があります。自分の場合どうなるかは、年金事務所で確認できます。
Q再婚相手の連れ子は相続人になりますか?
結婚しただけでは、再婚相手の連れ子は自分の相続人にならず、相続人にするには養子縁組が必要とされています。相続全体に関わることなので、弁護士や司法書士などに相談しながら決めると確実です。
Q子どもに再婚を反対されたらどうすればいいですか?
まず、何が心配なのかを聞いてみてください。50代・60代の独身の親を持つ子ども世代への調査では、親の再婚にはっきり反対したのは2.7%で、入籍する場合の心配として「相続や遺産分与の複雑化」が75.1%と多く挙がりました(Goens株式会社、2026年1月)。遺言書や住まいの扱いを具体的に示すと、不安がやわらぎやすくなります。
Q60代でもマッチングアプリで出会えますか?
出会えます。この記事で紹介した2組も、60代でマッチングアプリを通じて出会いました。若い世代が中心のアプリより、年齢層をしぼったアプリのほうが同世代と出会いやすくなります。60代向けのアプリの違いは60代・熟年のマッチングアプリおすすめ6選で比べています。
Q再婚の記念にかける費用はどれくらいですか?
ラス恋・ラス婚研究所が40〜80代のラス恋ユーザー1,671人に聞いた調査(2025年8月)では、食事会や挙式などの記念イベントと、指輪などの記念品を合わせた費用は20〜40万円がいちばん多い価格帯でした。式をするかどうかで大きく変わるので、二人で上限を決めておくと安心です。

まとめ:60代の再婚は「感情」と「制度」の両輪で準備を

60代の再婚は珍しいことではありません。ただ、若いころの結婚と違って、気持ちが通じ合うことに加えて、年金・相続・子どもへの説明という準備が必要になります。

✓この記事のポイント
実態:死別・離別した60代前半の再婚率は男性が女性の約3倍。女性の再婚率も30年で約3倍に上がっている
遺族年金:再婚すると、事実婚(内縁関係)でも受け取る権利がなくなる
相続:入籍すれば再婚相手は相続人に。事実婚では相続人にならない。遺言書や配偶者居住権で備えられる
子ども:はっきり反対する子どもは少なく、心配の中心は相続。財産のことを具体的に話す
出会い:本人確認があり、同世代が集まる場所で、昼間に会うところから

入籍するか、事実婚にするか、別々に暮らすか。この記事で紹介した2組のように、住まいや仕事のことを話し合いながら、二人に合う形を決めていけば十分です。

60代CVバナー(まとめ)

【引用・参考文献】

・厚生労働省「人口動態統計 令和7年確定数 婚姻」(e-Stat 表9-5)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0003411838

・国立社会保障・人口問題研究所「人口統計資料集2025」表6-10 性,年齢(5歳階級)別死・離別者に対する再婚率
https://www.ipss.go.jp/syoushika/tohkei/Data/Popular2025/T06-10.files/sheet001.htm

・国立社会保障・人口問題研究所「人口統計資料集2025」表6-5 性,年齢(5歳階級)別再婚数
https://www.ipss.go.jp/syoushika/tohkei/Data/Popular2025/T06-05.files/sheet001.htm

・国立社会保障・人口問題研究所「人口統計資料集2025」表6-22(2020年国勢調査)
https://www.ipss.go.jp/syoushika/tohkei/Data/Popular2025/T06-22.files/sheet001.htm

・内閣府「令和7年版高齢社会白書(全体版)」第1章第1節3
https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2025/html/zenbun/s1_1_3.html

・日本年金機構「遺族年金を受けている方が結婚や養子縁組などをしたとき」
https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/tetsuduki/izoku/jukyu/20140421-19.html

・日本年金機構「加給年金額」(用語集)
https://www.nenkin.go.jp/service/yougo/kagyo/kakyunenkin.html

・国税庁 タックスアンサーNo.4132「相続人の範囲と法定相続分」
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/sozoku/4132.htm

・国税庁「暮らしの税情報 財産を相続したとき」
https://www.nta.go.jp/publication/pamph/koho/kurashi/html/05_5.htm

・法務省「残された配偶者の居住権を保護するための方策が新設されます」
https://www.moj.go.jp/MINJI/minji07_00028.html

・警察庁「令和7年における特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等について(確定値)」(2026年6月5日)
https://www.npa.go.jp/bureau/safetylife/sos47/new-topics/260605/01.html

・Goens株式会社 50代・60代の独身の親を持つ20〜40代550人への調査(PR TIMES、2026年1月27日)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000140521.html

・ラス恋・ラス婚研究所「ミドルシニアの幸福度に関する実態調査」(40〜80代のラス恋ユーザー1,365人、2026年5月)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000181.000017594.html

・ラス恋・ラス婚研究所「ミドルシニアの世代意識と恋活に関する実態調査」(40〜80代のラス恋ユーザー1,589人、2026年9月)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000213.000017594.html

・ラス恋・ラス婚研究所「ラス婚における消費」に関する意識調査(40〜80代のラス恋ユーザー1,671人、2025年8月)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000135.000017594.html

・ラス恋・ラス婚研究所 子どもへの恋活の打ち明けに関する調査(子どもがいる40〜80代のラス恋ユーザー1,020人、2025年8月)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000137.000017594.html

・ラス恋・ラス婚研究所「夏のデート」に関する意識調査(40〜70代のラス恋ユーザー1,133人、2025年7月)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000131.000017594.html

・ラス恋ストーリー Vol.27「最愛の人との突然の別れを乗り越えて。一人で歩き続けた私がようやく出会えた、誠実な彼との新たな一歩」
https://laskoi.jp/blog/202512_27

・ラス恋ストーリー Vol.40「雪降る北海道で出会った運命のふたり。4時間以上の遠距離を超えて始まった人生最後の恋」
https://laskoi.jp/blog/202605_40

監修者
藤崎 薫
藤崎 薫 / ミドルシニア専門 婚活アドバイザー

「人生の後半戦こそ、最高のパートナーと。」をモットーに活動する婚活アドバイザーです。大手結婚相談所で10年間、主に40代〜60代の会員様を担当し、数多くの成婚を見届けてきました。若者の婚活とは違い、ミドルシニアのパートナー探しには、介護、資産、そしてこれまでの人生経験という「重み」が伴います。私自身も50代。同世代だからこそ分かる悩みや焦りに寄り添いながら、傷つかないための大人の距離感や、最後の恋を愛に育てるための具体的なアドバイスをお届けします。

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