マッチングアプリで注意すべき写真詐欺！その実態と対策に迫る

マッチングアプリは、プロフィール写真で第一印象が決まります。

そのため、多くの人が「少しでも良く見えるように」と写真に工夫を凝らしています。問題は、その工夫がやりすぎになってしまうケースです。

写真詐欺って何？

写真詐欺とは、マッチングアプリで使用されている写真が実際の人物の見た目とかけ離れている状態のことを指します。

詐欺という言葉には強い響きがありますが、多くは相手を騙す意図よりも「できるだけ良く見せたい」「マッチ率を上げたい」という気持ちから生まれるものです。

たとえば、スマホの美肌加工機能や、目を大きくするアプリ、顔の輪郭を補正するツールなどを使えば、誰でも簡単に“盛れた写真”を作ることができます。また、5年や10年前の若い頃の写真をそのまま使っている人もいます。

こうした写真を見てマッチングした後、実際に会ってみると「写真と全然違う…」となるのは当然です。このギャップが大きければ大きいほど、ショックも大きくなり、信用が一気に崩れてしまいます。

写真詐欺が増加している背景とは？

なぜここまで写真詐欺が増えているのでしょうか？それにはいくつかの理由があります。

まず、技術の進化が挙げられます。スマートフォンのカメラ機能は年々進化しており、プロ顔負けの補正ができる時代になりました。

アプリを使えば、肌を滑らかにしたり、シワを消したり、目をぱっちりさせたりと、自然に見える加工が簡単にできてしまいます。

さらに、SNS文化の影響も大きいです。インスタグラムやTikTokなどでは「映える写真」が当たり前になり、自分を美しく見せることが求められる風潮があります。このような価値観がマッチングアプリにも影響しており、「実物より良く見せないとマッチできない」と感じる人が増えているのです。

では、どんな写真が写真詐欺の可能性が高いのでしょうか？ここでは、プロフィール写真を見ただけで「あれ、ちょっと怪しいかも」と感じられるポイントをいくつか紹介します。

顔がアップの写真は会った時に違和感があるかも

顔のアップ写真は、その人の顔立ちをはっきり確認できるように思えますが、実際には重要な情報が欠けていることがあります。というのも、アップすぎる写真では、顔の輪郭や全体のバランスが分かりづらくなります。

また、照明や影、角度の効果で顔の印象が大きく変わってしまうこともあります。アップで撮ると、肌が綺麗に見えたり、小顔効果が出たりと、実物とは異なる印象になりがちです。会ってみたら「思ったより顔が大きいな」「全体的な雰囲気が違うな」と感じるケースが多いのはこのためです。

口元やフェイスラインを隠している人も怪しい

マスクをしていたり、髪や手で口元・輪郭を隠していたりする写真も要注意です。フェイスラインは顔の印象を決定づける重要なポイントです。そこを隠しているということは、自信がない部分なのかもしれません。

もちろん、体調や撮影シーンの都合でマスクをしている場合もあるとは思います。ただし、プロフィール写真のすべてでマスクをしていたり、輪郭が分からない写真しかない場合は、実物とかなり違う可能性があります。ひとつの写真だけで判断せず、全体を見て判断することが大切です。

全身の写真がない人は体型に自信がない可能性が高い

全身の写真がなく、顔や上半身のアップだけの写真しかない人は、体型を隠している可能性があります。特に年齢を重ねると、スタイルに自信を持てない人も増えてくるため、そこを見せたくないという心理が働くのです。

会ってみると、想像していたよりも体型が大きかったり、小柄すぎたりして驚くことがあります。もちろん体型の好みは人それぞれですが、「写真と違う」と感じることで印象が悪くなってしまうのは避けたいところです。

全て同じ角度の女性は角度詐欺の可能性が高い

人には「自分がよく見える角度」があります。そのため、すべての写真が同じ角度だったり、上目遣いや斜め45度など決まったポーズばかりの場合は注意が必要です。

角度によって顔の印象は大きく変わるため、写真では綺麗に見えていたのに、会ったら全然違うということが起こりやすくなります。できれば、いろいろな角度から撮った写真がある人の方が、実物に近い印象を持てます。バリエーションがある写真の方が誠実さも感じられますね。

それでは、写真詐欺にあわないようにするには、どんなポイントに気をつければいいのでしょうか。実は、少しだけ注意を払うことで、被害を大きく減らすことができます。

他者が撮影した全身写真（上半身写真）があると安心

他人に撮ってもらった自然な全身写真や上半身の写真があるプロフィールは、信頼度が高いです。とくに、室内よりも屋外で撮影された写真や、旅行先で撮ったようなスナップショットは、リアルな雰囲気が伝わりやすくなります。

また、全身が写っていれば、体型や服装のセンスも分かりやすく、会ったときのギャップが少なくなります。自撮りばかりのプロフィールよりも、自然な他撮り写真がある人の方が、誠実な印象を受けやすいです。

ぼかしや歪みがないかチェック！

加工アプリによる写真の“盛りすぎ”は、不自然なぼかしや背景の歪みで見抜けることがあります。たとえば、顔の周囲だけが不自然にぼやけていたり、背景の直線が歪んでいたりする場合は、加工している可能性が高いです。

特に、背景にある建物や壁のラインが曲がって見えるときは要注意です。アプリによる「顔痩せ」や「小顔効果」で画像全体が歪んでしまっていることがあります。自然な写真かどうかを見極めるには、背景や全体のバランスを見るのがポイントです。

もしマッチングして、期待して会いに行った相手が写真とまったく違った場合、どう対応すればよいのでしょうか？

怒りたくなる気持ちは分かりますが、感情的になるのは得策ではありません。ここでは、冷静な対応のしかたをいくつか紹介します。

相手の内面に目を向けてみる

写真と実物のギャップがあっても、少しだけ会話をしてみると「意外と気が合うな」と感じることもあります。第一印象が悪くても、性格や価値観が合えば、印象はガラッと変わるものです。

とくに40代以上の出会いでは、外見よりも人柄や会話のテンポが合うかどうかが大切になってきます。

最初から「ナシ」と決めつけずに、少しだけ相手の話を聞いてみる余裕を持てると、予想外の良い展開になることもありますよ。

割り切ってデートをする

せっかくの時間ですから、「写真詐欺だったけど、まあランチだけでも楽しもう」と割り切ってみるのも悪くありません。デートを気軽に楽しむ気持ちでいれば、相手にガッカリしたとしても、自分の機嫌を守ることができます。

また、食事をしながら話してみると、見た目だけでは分からない魅力が見えてくることもあります。どうしても恋愛対象にはならなそうなら、次に活かす経験だと割り切って行動するのがポイントです。

友達になるのもアリ

恋愛関係にならなくても、話が合えば友達になるという選択肢もあります。特に40代以降になると、新しい友人を見つけること自体が貴重な出会いになります。

趣味が合う、価値観が似ている、仕事の話が合う…など、恋愛とは違う関係でも人とのつながりは人生を豊かにしてくれます。最初はガッカリしても、少し距離を取って考えてみれば、「意外と良い出会いだった」と思えることもありますよ。

マッチングアプリで写真詐欺にあってしまうと、誰でもがっかりしてしまいます。しかし、その経験を無駄にしないためには、傾向をしっかりと覚えて、次の出会いに活かすことが大切です。

• 顔のアップすぎる写真
• マスクや髪で輪郭を隠している写真
• 全身が写っていないプロフィール
• 同じ角度の写真ばかり…

このような特徴には注意しておきましょう。

万が一、また写真詐欺にあってしまっても、自分の心の余裕と対応力があれば、次の出会いへのステップになります。焦らず冷静に、そして少しだけ柔軟に構えて、マッチングアプリでの出会いを楽しんでいきましょう。